仕事したり酒飲んだり日記

シナリオライター・持田康之のブログです

行ったぜ西安&上海(1) 2017/05/02 出たぜ羽田 着いたぜ西安

 今年(2017年)のGWは仕事のキリが珍しく良くて、ガッツリ連休が取れた! これはもう、どっかに行くしかねえ! ということで、中国の西安、上海に遊びに行ってきた。西安といえば、始皇帝でおなじみ秦の時代から、いくつもの王朝の都として栄えた歴史の古い町。世界遺産兵馬俑とか、市内中心部をぐるっと囲む城壁とか、街の中心部にある明の時代の鐘楼・鼓楼とか見どころも山盛りだ。

 一方の上海も、何度となく歴史的な大事件の舞台になった街であり、今でも中国を代表する世界有数の大都会。こっちも面白い観光スポットには事欠かない。さてさて、どんな景色がニッポンからのおのぼりさん(=俺)を待っているのか…… 

 

 5/2(火)

 出発前日までTVドラマ『項羽と劉邦 King's War』や映画『グレートウォール』を観ておいて、テンション高めな状態で出発。

 急な思い付きだったので、同行者なしの一人旅。中国語は20年以上前に第二外国語でちょこっとやっただけで、ほぼ忘れてる。そんな無謀な状態だけど「まあなんとかなるんじゃね?」精神でとにかく出発する。

 

 まずは羽田空港から中国東方航空で、乗り換え地点の上海虹橋空港まで。

f:id:hige_hage:20170517092902j:plain

  虹橋空港には予定時刻よりちょっと早めに到着したが、もともとあんまり乗り継ぎ時間がない上に、虹橋空港は羽田からの便が着く第1ターミナルと、西安への国内線が出る第2ターミナルが地下鉄でひと駅離れている。なので入国手続きを済ませたら、大慌てで空港に隣接する地下鉄の駅へ。目指すは第2ターミナル。

 

 空港から地下鉄までは案内表示がしっかりしているので道には迷わなかったものの、自販機の使い方がわからず、警備のお兄さんお嬢さんたちに「第2ターミナルに行きたいんすけど、切符の買い方わかんねっす! どうしたらいいっすか!?」と英語6:日本語3:中国語の断片1ぐらいの謎言語で訴える……が、いまいちわかってもらえずお兄さんお姉さんも困惑するばかり(そりゃそうだ)。

 そうこうしているうちに、通りすがりの上海市民のお兄さんが事情を悟ったのか、「こうやるんだよ」と実演してみせてくれた。あ……そっか。路線を選んで行先を押してから、お金を入れるのね(実は先にお金を入れようとして「入らない! 入らない!」と慌てていた)。

 おかげでどうにか第2ターミナルまでの切符を買い、警備の皆さんに「道中マジ気を付けて?(←言葉はわからないけど、たぶんそんなことを言ってるっぽい)」と心配されつつも、ものの数分で無事に第2ターミナルに到着。慌てた割にあっけない(まあ、ひと駅だしね)。そして西安行きの中国東方航空国内線へとすんなりチェックイン。ありがとう、ありがとう上海市民の皆さん。帰りにも上海に寄る予定なので、また何かしでかしたらよろしく。

 

 西安までは 飛行機で3時間弱。上海を出たのは19時30分ごろなので、西安咸陽国際空港には22時過ぎに到着。そこからは空港からの直通バスで西安市内へと向かう。

 

 空港バスのチケットは、空港出口にある大きなカウンターで買える。市内のあちこちに向けてたくさんの路線があるため無数の行先表示が並んでいるが、そこはほら、漢字を使う言語ユーザーの強みというやつ。泊まる予定のユースホステルから一番近い停留所(西安駅・隴海大酒店)を見つけだし、筆談でチケットを購入することに。

 窓口のお姉さんの「パスポート見せて」という言葉がわからず、またもや通りすがりのカップルに助けてもらったりしつつも無事にチケットをゲットし、バスに乗って西安市内へ。

 空港から西安市内まではバスで1時間ほど。空港ではぱらつく程度だった雨が、終点の隴海大酒店に着くころには本降りになっていた。こんなこともあろうかとザックの脇に装備しておいた折り畳み傘を差し、タクシーをつかまえてユースホステルへ。

 運転手さんへの行先説明も、当然筆談。というかネットでユースホステルを予約した時に、住所と簡単な道順の説明をメールでもらっているので、 それを運転手さんに見せる。

 陽気な運転手さん、こっちにいろいろ話を振ってくれるのだが、言葉がわからんので当然まともに返事などできない。「うーん、やっぱり中国語勉強しないとなあ……」などと思っていると、唐突にわかる単語が出てきた。

運転手さん「(信号待ちで急に腕をクロスさせ、左下のあたりをこっちに向けてくる感じで)……シーナン?」

俺「(え? シーナンって……あ! 西南のことか! そういや、ユースは十字路の西南角って……)Yes! 是(そう)! シーナン! シーナン!」

 こうしてとっかかりがつかめると、言葉がわからないなりになんとか意思疎通ができる……ような気がしてくる。

運転手さん「(前方の十字路の一角を指さしつつ)あそこが西南の角だから! あそこにつけてあげっかんね!(といっているらしい)」

俺「西南! 西南! 謝謝!」

運転手さん「はい、ついたよ!(と言っているはず)」

俺「(料金を払いつつ)謝謝! 謝謝! 再見!」

運転手さん「不謝!(=どういたしまして! これは聞き取れた) バイバイ!」

ってなわけでタクシーを降りてユースを探す。

 

……ってか、探すまでもなかった。目の前に大きく案内看板が出ていたので、そっちの路地へ。ちなみに、今回泊まったのはここ。

f:id:hige_hage:20170517102231j:plain

  西安城壁内の中心部、地下鉄「北大街」駅のすぐそばにある「古城青年旅舎(エンシェントシティ・ユースホステル)」。ユースホステルだが、俺のように40代半ばのオッサンともなるとさすがに多人数同宿のドミでは体力が回復できないので、贅沢して個室を予約してある。

 

 さっそく中に入ってチェックイン。カウンターのお姉さんは英語に堪能な眼鏡美女。余談だが、中国は眼鏡美女率が極めて高い気がする。なので、そういった属性をお持ちの方はぜひ中国へ行ってみてください。

 

 なんてな話はおいといて、4日分の宿泊費とデポジット(保証金。あとで帰ってくる)100元を払いチェックインを済ませて無事部屋に落ち着く。部屋は無茶苦茶広くてきれいで、大きなテレビもついている。……ってなことで、その日は大画面テレビで中国アニメを観ながら就寝。翌日からは西安観光だ。